日頃、私たちはさまざまなところで温度を測り、その値を目にしています。
では、温度とはどのように測られているのでしょうか?
温度の計測は、物からセンサへ熱が伝わることによって行なわれます。
熱のセンサへの伝わり方には、「伝導」「放射」「対流」の3つあります。
例えば体温を計る場合には人間の熱が直接体温計のセンサへ伝わります。
これが伝導で、熱に直接触れているので接触式といいます。
熔けた鉄のような高温のものや手の届かない場所にあるものを計る場合、接触式温度計を近づけることができません。
この場合には直接触れずに計ることのできる非接触温度計を使用します。
チノーではこのうち熱伝導を利用した接触式温度センサ(電気式)と熱放射を利用した非接触式放射温度計を作っています。
温度計測とはそれぞれに適した方法で熱をセンサに伝え数値にすることです。
伝わった熱を数値に変える方法は様々あります。
代表的なものは、接触式では熱膨張式・電気式、非接触式では放射エネルギー検出方式などがあります。
鉄をも溶かしてしまう3000℃以上の高温。
普通の温度計では溶けてしまい測定できません。
すべての物体は赤外線を放射しています。
その赤外線のエネルギー量を検知することで、温度を測ることができます。
熱くて近づくことすらできない物を計測する。
この原理を応用した温度計が放射温度計です。
チノーは放射温度計の国内トップメーカーです。
地球上のありとあらゆる物質が凍りついて動かなくなる極低温:絶対零度(-273℃)。
チノーは白金を使用した温度計で絶対零度に限りなく近い温度の測定を可能にします。
温度を正しく測定するには温度計が正確に目盛付けされていなければなりません。
チノーは、1990年国際温度目盛(ITS-90)に基づいた標準白金測温抵抗体で、あらゆる温度計の標準となる温度計を提供しています。
皆さんが安心して温度を測れるのは、こうした標準温度計があるからです。
これがチノーの計測技術です。
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