高温の恒温槽内に設置可能、温度分布をリアルタイム計測する熱画像カメラを新発売。

2023.01.16
ニュースリリース
計測・制御・監視とシステムの株式会社チノー(本社:東京都板橋区、代表取締役社長:豊田三喜男)は、耐熱形熱画像計測装置「CPA-L25HT」を1月16日(月)に発売する。

自動車業界では、電動化/安全対応/自動運転補助などを背景に車載用電子部品の需要が増えている。車載用電子部品規格AECでは、 電子部品の高信頼性が求められており、特に自動車部品や半導体部品メーカでは、高温環境下の製品評価が行われている。 各社、評価試験用の恒温槽設備を増強し、AEC規格試験やユーザ個別要求での温度計測、監視(見える化)、保証などを模索している。

そこで恒温槽内に設置できる熱画像計測装置をチノーで開発し、高温環境下でバイアス試験時における温度分布計測、瞬時発熱部発見、画像記録が可能となった。

耐熱形熱画像計測装置「CPA-L25HT」は、熱画像カメラを恒温槽内に入れ高温環境下(最高150℃)で計測中の温度分布・温度変化をサーモグラフィ画像でリアルタイムに計測する。 発熱の問題点をいち早く見える化し、連続的に熱画像データを取得することで評価試験の効率化とスピードアップが期待できる。 また、耐熱形熱画像計測装置「CPA-L25HT」はコンパクト設計で恒温槽内の設置も容易です。

※AEC(Automotive Electronics Council):車載電子部品評議会が定める車載用電子部品の信頼性世界基準規格

主な特長

  • 高温環境の恒温槽内で使用可能!150℃対応(~200℃要相談)
  • 連続的に熱画像データを取得可能!(フレームレート:30Hz)
  • 高温環境下の発熱問題をいち早く見える化し、性能条件確認のスピードアップを実現
  • 品証部門における不具合部品の検証に有効
  • モータやポンプ、制御基板など次世代の自動車における部品評価も支援
  • パワーデバイスや2次電池充放電などの発熱評価も支援

主な仕様

検出素子 非冷却固体撮像素子
画素数 320×240
フレームレート 60Hz(コントローラ接続時30Hz)
温度レンジ 0~300℃ (精度保証は50℃以上)
周囲温度範囲 25~150℃
測定指示精度 測定値の±2%または±2℃の大きい値
フォーカス マニュアル
視野角(水平×垂直) 25°×19°
測定距離 0.3m~∞(焦点合焦範囲、精度定格は0.5m以上)
画像データ伝送 UDP(専用プロトコル)1000BASE-T

外観

CPA-L外観

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