制御とは

制御とは、温度や圧力などの状態を希望する状態に維持するために自動で調整を行う技術です。

お風呂のお湯を思い浮かべてください。寒い冬の日、ちょうど良い温度に沸かしたお湯も、時間とともに冷めていきます。
そこで私たちは、温度が下がるたびにお湯を足したり、追い炊きをしたりして温度を調整します。
これが「手動の温度制御」です。

では、自動ではどうでしょう?
最新の給湯システムは、お湯の温度を常に測定し、設定した温度との差を感知すると自動で調整します。
これが「自動温度制御」の一例です。

工場や研究施設では、わずか1℃の温度差が数秒続くだけで、製品に悪い影響を与えることがあります。
そのため、無駄なく速やかに希望の温度に近づけ、それをできる限り維持するために高度な制御技術が求められています。

私たちチノーは、工業製品や医薬品製造現場など精密な温度管理が必要な分野に、高精度の温度制御技術を提供し、産業界の厳しいソリューションに応え続けています。

温度管理のエキスパート チノーの制御

省エネと高効率を追求—チノーの革新制御技術

チノーでは、より効率的で環境にやさしい制御技術に取り組んでいます。
特に注力しているのは以下の3つの課題です:
 1.オーバーシュートの抑制
 2.設定温度への早い到達
 3.省エネ
これらの課題を解決するヒントを、私たちは意外なところに目を付けました。
それは、自然界の知恵です。

植物が発熱?自然のしくみに学ぶ温度管理

制御とは_1

皆様は「ザゼンソウ」という植物をご存知でしょうか?
「ザゼンソウ」はサトイモ科の多年草で、厳しい冬を越えて早春に花を咲かせる際、驚くべき能力を発揮します。
自ら発熱して周囲の雪を溶かすのです。

ザゼンソウは、体内のエネルギーを少しずつ放出し、周囲の温度を約20℃に保ちます。
この巧みな温度制御メカニズムに、私たちは大きなヒントを得ました。

Z制御の誕生

岩手大学との共同研究を通じて、チノーはザゼンソウの発熱メカニズムを応用した新しい制御技術「Z制御」を開発しました。
この技術は、産業面で温度を安定させ、工場の生産ラインの温度制御や冷凍庫などの温度制御に応用しています。

Z制御を組み込んで制御性が向上

制御とは_2

現在、Z制御はチノーの製品に組み込まれ、実際に様々な産業分野で使用されています。
この技術により、調節計の性能が向上しました。
特に、温度制御が重要な産業では、従来の技術では難しかったオーバーシュート抑制ができるようになり、製品の歩留まりが向上しました。

これらによりZ制御は、省エネルギーにもつながり、脱炭素に貢献します。

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