金属製品の結露対策!品質と安全を守るための最適解

温湿度モニタリング-バナー

金属製品の品質と安全を保つためには、製造・保管・流通の各段階で結露対策が欠かせません。
結露は、製品の錆や設備の腐食、作業環境の危険性といった問題を引き起こすため、予防が急務です。
最近では、無線温湿度システムによる遠隔監視が注目されており、現場の温度・湿度管理をリアルタイムに行うことで、迅速な対応が可能となっています。
無線温湿度システムのメリットとして下記が挙げられます。

  • 事務所など離れた場所からリアルタイムでデータを監視可能
  • 警報発生時にはグラフィック画面やネットワーク監視表示灯で即座に異常を認識
  • メモリー機能によりデータ管理が容易で、履歴の確認がスムーズ

本記事では、結露防止の必要性、従来の監視方法の限界、そして無線温湿度システムの導入による具体的なメリットについて詳しく解説します。
労働者の転倒災害(業務中の転倒による重傷)を防止しましょう(厚生労働省)

metal rolls in plant

(記事更新日:2025.02.03)

結露防止の重要性とリスク

金属製品の結露は、製品品質の低下だけでなく、設備の腐食や労働環境の危険性といった多面的な問題を引き起こします。

  • 製品品質の維持
  • 結露による水分付着が錆の原因となり、製品寿命を縮めます。
  • 設備保護
  • 結露が配管や機械設備の腐食を促進し、メンテナンスコストの増加に繋がります。
  • 作業環境の安全性
  • 滑りやすい床面や湿潤環境は、労働災害のリスクを高めます。

1点目を除き、製品そのもの以外の影響も有りますが、製造プロセス全般で結露防止を行うことは、
極めて重要なファクターであることがわかります。

従来の監視方法とその課題

従来は、現場に設置した温湿度センサや作業者による定期的な視覚検査が行われていました。
しかし、これらの方法には以下のような課題がありました。

  • リアルタイム性の不足
  • 結露発生後にしか対策できず、被害が拡大する恐れがあります。
  • 人為的ミス
  • 定期点検に依存するため、見落としが発生する可能性があります。
  • 標準化の不足
  • 設備や地域により監視効果にばらつきがあるため、一律の対策が難しい状況です。

無線温湿度システムによる遠隔監視の解決策

無線温湿度システムは、従来の課題を解決するための革新的なソリューションです
リアルタイム監視と即時警報
温湿度の異常を瞬時に検知し、迅速な対応が可能。
遠隔監視と効率的なデータ管理
離れた場所からでもシステム状況を把握でき、履歴管理も容易。
高精度センサと安定通信
広範囲をカバーし、正確なデータ取得で結露リスクを最小限に抑制。
低コスト・省エネ運用
維持管理の手間が少なく、長期間の運用が実現。

システム仕様例

システム概要

金属製品の結露監視システムの構成図

工場内倉庫や保管場所において、季節による結露を監視し、金属製品の錆を防ぐことで、製品の品質管理を支援します。

MD8000を用いて温湿度と金属製品温度を収集し、CISASにてデータを集録・監視・通報を実装。
CISASで「露点温度」「金属製品温度-露点温度」「結露警報ランク」を算出し、結露のリスクを可視化します。

【運用のポイント】
- 定期的なシステム点検とセンサの定期校正。
- 現場状況に応じたセンサの最適配置。
- 過去データの分析を通じた予防策の強化。

仕様

・監視アプリケーションソフトCISAS/V4(最大5000タグ対応)
 CISAS/V4
・グラフィック1面 【監視】
・グラフィック表示
・リアルタイムトレンド表示
・データリスト表示
・サマリ表示
・エンジニアリング
・警報一覧、警報履歴管理
・メモリー機能
【データ収集】
・監視機能付き無線ロガー MD8000
 MD8000
・温湿度センサモデル等(計測対象に応じた選定)
・設置環境に応じて中継器

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